Abo toru no gencho ronbun o yomu by pub. 2013.; Chikako Tomiyama Tooru Abo; Mayumi Watanabe
Kogenbyo enshosei choshikkan gan no hassho mekanizumu no kaimei.

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Synopsis

新潟大学大学院医歯学総合研究科教授
安保徹 著
渡邉 まゆみ 富山 智香子 訳
B5判 並製 472頁
7020円+税
ISBN978-4-86251-147-8 C3047

現実に起こっている現象の実体や内容を理解することの大切さは、私達の「新生児の顆粒球増多」neonatal granulocytosisの研究でもわかるでしょう。肺呼吸開始のストレスが交感神経緊張を引き起こし顆粒球増多を誘発していたのです。「白血球の自律神経支配」の法則との組み合わせで理解できるのです。
こういうストレスによって、交感神経支配下にある顆粒球増多の現象がわかると、炎症性腸疾患のメカニズムも解明できます。ストレス→交感神経刺激→顆粒球増多→粘膜破壊の連鎖です。このようにして、歯周病、胃炎、胃潰瘍、クローン病、潰瘍性大腸炎、痔疾、卵巣嚢腫、突発性難聴などの発症メカニズムが次々と明らかになります。

「ストレスの正体」や「ガンの発症メカニズム」も現象の理解をかさねることで解明できました。descriptive studyの本当の威力をこの論文集で学んでほしいと思います。
(まえがきより)

目次

まえがき

Chapter1
放射線照射胸腺摘出マウスへの骨髄移植による、胸腺外である肝臓でT細胞レセプターを中等度に有する細胞が産生された証明

Chapter2
各免疫臓器におけるTCRint細胞とNK1.1+T細胞の関係:NK1.1+T細胞がTCRint細胞の集団の中に存在する

Chapter3
胸腺外T細胞は、系統進化的にナチュラル・キラー細胞と胸腺由来T細胞の中間に位置する

Chapter4
急性虫垂炎の発症の一因は、交感神経活動増加による顆粒球増多である

Chapter5
成体マウス肝臓におけるc-kit+幹細胞と胸腺前駆細胞

Chapter6
マウスの胸腺および末梢リンパ球のニコチン性アセチルコリン受容体の同定

Chapter7
白血球とリンパ球サブセットの日内変動及び自律神経系機能との間の相関関係の可能性

Chapter8
分娩後、末梢血のみならず肝臓においても新生児顆粒球増多が出現する

Chapter9
拘束ストレスを与えた齧歯類の胃における潰瘍形成への顆粒球の関与

Chapter10
並体結合マウスの肝臓と腸における胸腺外分化T細胞の中にパートナー細胞の混合度は低い:その生物学的意味

Chapter11
糖質コルチコイド投与による顕著な骨髄内顆粒球および胸腺外分化T細胞数の増加

Chapter12
抗潰瘍剤の顆粒球抑制作用─胃潰瘍発症における顆粒球の役割

Chapter13
T細胞分化の胸腺外経路

Chapter14
自律神経系による免疫調節:がん、膠原病と炎症性腸疾患治療へのアプローチ

Chapter15
アトピー性皮膚炎患者のステロイドホルモン停滞とステロイド軟膏中止後の禁断症状における独特の白血球分画

Chapter16
ストレス後のナチュラル・キラーT細胞と顆粒球の機能は加齢に関連して変化する:各ステロイドホルモンと交感神経との相互関係

Chapter17
コラーゲン誘導性関節炎のマウスとパラビオーゼ(並体結合)したマウスの関節においてパートナーの顆粒球とリンパ球は混在しない:顆粒球およびリンパ球の局所産生の可能性

Chapter18
自己免疫疾患における免疫学的状態

Chapter19
低蛋白餌が自然免疫によるマラリア防御を強化する

Chapter20
αアドレナリン刺激が、体温、血糖、自然免疫におけるストレス適応反応に与える影響

Chapter21
高速水着の着用効果に関するもう一つの重要なメカニズム

Chapter22
ストレスによる体温、血糖、自然免疫の変化と糖質コルチコイドとの関連

Chapter23
がん患者の内部環境と提言:発がんは不利な内部状態を克服する解糖系への適応反応である

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著者プロフィール

安保 徹(あぼ とおる)
新潟大学大学院医歯学総合研究科、国際感染医学講座、免疫学・医動物学分野 教授

[略歴]
S35年3月 三厩村立三厩小学校卒業
S38年3月 青森市立第一中学校卒業
S41年3月 青森県立青森高校卒業
S47年3月 東北大学医学部卒業
S47年4月 青森県立中央病院 内科研修
S49年4月 東北大学歯学部微生物学 助手
S54年9月 アメリカ合衆国アラバマ大学留学(5年間)
S59年4月 東北大学歯学部微生物学 助手に復職(その後、講師)
H 3年1月 新潟大学医学部医動物学講座 教授

[主な業績]
1980年 ヒトNK細胞抗原CD57に対するモノクローナル抗体(Leu-7)の作製
1990年 胸腺外分化T細胞の発見 
 1996年 白血球の自律神経支配の解明
1997年 新生児顆粒球増多は肺呼吸開始後の酸素ストレスによって起こる
2001年 マラリア感染の防御は胸腺外分化T細胞によって行われる
2010年 発ガンは20億年前の解糖系生命体への先祖返り

[所属した学会]
日本免疫学会、日本生体防御学会、日本寄生虫学会、AAI (American Association of Immunologist)

受賞歴
1998年 新潟日報文化賞
 

About pub. 2013.; Chikako Tomiyama Tooru Abo; Mayumi Watanabe

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Published February 20, 2013 by Sanwashoseki..
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